リスボン実質最後の日。今日は何をしよう!と思ったら興奮で目が覚めた。笑 小学生の時、バースデーの朝やたら早く目が覚めてしまったのを思い出すな。。 友は連日のウォーキングで疲れてぐっすり眠っているので、しばしホテルの窓からリスボンが朝の光りに包まれていくのを見守ってみる。 リスボンを発つ5日目の朝にホテルの下のカフェ、A Braileiraにまた行こうと決めていたので、この日は他のカフェで朝食を取ることにする。こちらも有名なConfeitaria Nacional。名前の通りお菓子屋さんなのだけど、8時から営業してるっつぅことは朝メシも食べられるわけです。 これ、にゃぐちゃんが頼んだカスタードパイのようなもの。 私が頼んだのはシンプルな、たぶんポルトガル流スコーンのようなもの。日本の甘食にも通じるような素朴さがありつつ、優しいお味でした。う~ん、やっぱり飲み物はgaraõ。 この日実は初日から憧れていたことをやりました!何々?? このおじさんと同じことデスよ! え、このおじさん、カウンターでお勘定待ってるんじゃないですよ。。。 必殺カウンター食い。A Brasileiraでもショーケースに覆いかぶさるくらいな感じでカウンターでコーヒーを飲みつつ、パンをつまむ人々が「通」っぽく見えたものです。 それは立ち食いソバに通じる?んにゃ、すし屋のカウンター??(・・は立たないか。) 単純にカウンター、テーブル席、外席とパリのように席によって値段が違ったりとかするみたいなんですけど(つまり立ち食いが一番安い)、私が憧れちゃったのは立ち食いなんですね。安い人間だな。 付き合ってくれたにゃぐちゃん、ありがとう。。 お店の中はとてもキレイで1829という数字も見えるとおり、古くからの老舗。私たちはちょっと早かったのか、食べている間にまた色々と焼きあがってショーケースの中が増えていきました。 この日ウリ一家は、家族水入らずでの行動。というわけで、にゃぐちゃんと2人でやり残したことをリストアップして効率的に周ろうと戦略をたてます。 まず朝ごはんを食べてすぐ、私の希望を叶えてもらうべく、市電28番に乗ってSanta Luziaの展望台へ。いつ見ても観光客であふれている市電28番も、朝だとガラガラでゆったりできる。 朝の冷たい空気の中眺める景色はまた格別でした。誰もが海と間違えてしまう(笑)大きなテージョ河。やっぱりシドニーと一緒で、水の見える景色は落ち着くものです。 このムラサキのお花、近くで見たらブーゲンビリアのようでした。オーストラリアではピンクを良く見るけれど、ムラサキもジャカランダのようでとってもキレイ。 ポルトガルの景色の中にあると、またすごく優しい色にも見える。 そこにさり気なくあるアズレージョたち。 たまに、あまりに古すぎて剥がれ落ちている場所もあったりするのだけど、ご愛嬌。逆に、この街が最も栄えて、全てのアズレージョがピカピカだった時、街を闊歩していた人々を想像してみるのも楽しい。 ここに来たのはこの景色が見たかったのと、それから最後にこの展望台があるAlfamaの街をゆっくり写真に収めたかったから。Alfamaはリスボンの中では下町のようなところ。私にとっては他のエリアも下町のように古く趣があるのだけど、どうやらここはまた格別らしい。 ちょうど初日にファドレストランを探して迷い込んだのがAlfamaで、あの迷路に入り込んだような高揚感をもう一度味わってみたかったのだ♪ これだよ、コレコレ。 「きゃー、こっち。あそこまで行ってみても良い?」 「あ、ちょっとこっちの道いい感じ。行ってもよい?」 「あーん、この下どうなってるかのぞいたらさっきの道に戻るから!」 そんなことを言いながらにゃぐちゃんを連れまわす。笑 私の(自称)抜群の方向感覚を信頼してくれて、とにかく私の行きたい道、のぞきたいストリートというストリートを全部のぞかせてくれたにゃぐちゃん、ありがとう。。 こんな迷路のような場所でも絶対に迷子にならんよ。私は。笑 まるでこの街でかくれんぼでもしたことがあるかのように、全ての道と方角が何となくわかってしまうから、自分でも面白い♪ そいや、ガイドブックとかにもAlfamaの路地裏なんかは危ないこともあるので気をつけてくださいって書いてあったのを今思い出したけど(意味なっ!)、全く警戒心ゼロでした。。旅人としては失格ですね。。苦笑 でもコワイ所ってなんとなく第六感で感じると思うんですが、このポルトガル旅行を通してそう感じだところはほとんどありませんでした。 イタリア仕込みの姉さまにバッグはいつも車道と反対側に持てとか(バイクとかでのスリがいるから)、写真を夢中で撮ってる時はにゃぐちゃんに周りを見張らせろ(笑)とか色々アドバイスをもらって初日こそかなり気をつけていましたが、一人で周りをギロギロ気にしてる(笑)のがバカバカしくなるようなほのぼのさ・・。(ま、皆様、普通に気をつけてくださいネ。) あ・・ここ、ここ。ちょうどこの右端のところに差し掛かったときに市電とすれ違って、自分の目の前30センチ(?)ぐらいのところまで迫ってておもしろかったーーー。壁ギリギリのところを通っていく市電。中からみても面白いけど、外からも面白い。 市電と壁の間に挟まれないように待機して立ってる私たちに、にっこり中の乗客が微笑んでくれました。 さてさてそれから一旦ホテルに戻っていざ、次の目的地へ。メトロにのってスパニッシュ系のデパート El corte Inglésへ。ここのデパ地下のスーパーに行ってみたかったのです。食べ物系のお土産を買う機会がなかったので、ここで色々調達。 それからまた中心街のbaixaに戻ってランチです。行きたかったお店がバカンスで閉まっていたので、レストランがたくさん並ぶRua Portas de Santo Antão周辺へ。とにかくお腹がすいていたので、にゃぐちゃんの直感で選んでもらいました♪ ちなみにこの辺りのお店は全体的にシャイな感じのポルトガル人のイメージを覆すがごとく、呼び込みがすごい通りで。笑 歩いてるとメニューを持ったお兄さんたちが、コンニチハとか、サヨナラとかスズキ、タコ、イカとか(笑)日本語で話しかけてくる。。ので落ち着いてお店を選べません!(爆) このお店はそんな中でもそれほど呼び込みに熱心ではなく、落ち着いた感じのお店でした。 名前はSantiago。レモネード頼んだら、ほんとにレモン絞った!って感じですっぱかった~~!!!(3センチくらいしか飲めませんでした。。笑) そしてコレコレ~~♪生ハムちゃん。先ほどスパニッシュ・デパートでイベリコの生ハムをお土産に買っていたにゃぐちゃん。。私はそんなお土産、オーストラリアの税関でヨユーで取り上げられるので泣く泣く断念したのです。。だったら思う存分、食べて帰るぞ! メニューはイカにしてみました。みなさんご存知の通り甲殻類がダメな私。タコ・イカは大丈夫なんですけど、あれば食べる程度で自分から率先してオーダーすることはあまりありません。ましてメイン料理に。 でも昨日ポルトのタコがあまりに美味しかったので、ここは迷わずイカをオーダーですよ!肉より魚介が食べたくなる街、ポルトガル・・ですかね?? にゃぐちゃんは初日からあちこちで匂いを放っていた鰯の塩焼き!両方ともすごくシンプルで美味しかった~~!!ポルトガル料理最高っ。やっぱりどこか日本の料理に似ているポルトガル料理。日本人の高齢の旅行者もポルトガルなら安心だろうなぁと思います。 さてさて、お腹いっぱいになったところで、一旦先ほどいたAlfamaに戻り、朝早くて開いていなかった可愛いお店を一軒のぞきに♪ 街歩きで偶然みつけたお店なのです。 Loja Aldeias do Xistoはフェアトレードの物を扱っているお店で、地元のアーティストさんの作品もあったりでかわいいお店でした☆ここでは私は友達のお土産を一つ買っただけですが、にゃぐちゃんはカップのセットとかわいいピアスを大人買いしてました。 Loja Aldeias do Xisto Rua Augusto Rosa, 5 このお店とbaixaの中の焼き物のお店を見てお土産買いに満足したにゃぐちゃん、もう後の時間は煮るなり焼くなり(?)アリさんの好きにして・・ということでしたので、はて・・どうするか? ・・でちょっと遠いのでどうしようかな~?と思っていた場所へ。 どうやら今地図を見てみると(笑)Campo de Ouriqueというエリアらしいですが、Ratoというところでメトロを降りてテクテクとあるいてたどり着いたちょっとした住宅街。ちょっと落ち着いた感じで可愛い雑貨屋さんなんかもあったりする。 お目当てはコレです、コレ。 その名もO Melhor Bolo de Chocolate do Mundo(世界で一番美味しいチョコレートケーキ)のお店。sonちゃんがブログの中で紹介していて、その時たしか夕飯の後にわざわざコレを食べに旦那様とでかけて行って、そのカフェで売り切れてた!というザンネンな(?)エピソードだったんです。。それを読んだ時①そんなに売り切れをガッカリするケーキってどんなの??と②日常の中で「あそこのアレが食べたいよね」ってなるモノは絶対に美味しいに違いない・・という直感をもとに。。笑 見た目すごく甘そうでしょ??笑 ところがどっこい。。基本チョコレート大好きだけどマッドケーキとかチョコレートドリンクまでくると気持ち悪くなる私でも、コレは3個くらい入るぞっていうくらい重過ぎない!でもチョコレートの本来の美味しい味がする。。。これは、か~な~り~、おいしい! オーストラリアのパブロバみたいにメレンゲを使っているのが重くない理由。これは世界で一番・・って名乗っても許されるかも。ほんと。 この時点であんまりお腹すいてなかった+夜のディナーに向けて胃を準備させていたにゃぐちゃんは、最初この見た目にひるんでいたようだったけど、一口食べたらおいし~!と喜んでくれた☆ここまで引っ張ってきて良かったョ・・。 ちなみにここは本店で、ほかのカフェにも卸しているそうなんですが、sonちゃんおススメのダークチョコ味がどうしても食べたかったので、わざわざ来て見ました。店内は席が2つくらいしかないので、とっても小さいです。 あ、ちなみにここではにゃぐちゃんが、この旅のお礼に(?)とおごってくれてちゃいましたー。ありがとう♪ ・・て私何したんだろ?色々リサーチしたのも半ば自分のためですが。苦笑 美味しいケーキを食べてまた28番の市電にのって中心街に戻ってきました。まだ時間があったので、2人で一致して向かったのは初日に行ったビッカのケーブルカー。この4日で2人の一番のお気に入りの場所。 ・・が、あれー?故障中?なんだか修理のおじちゃんたちがいて動いていないケーブルカー。 というわけで、脇のお店をのぞいたりしながら歩いて坂を下ってみることに。 ケーブルカーに乗ったときはずんずこジェットコースターのように(ってそんなに速くないけど)下っていったケーブルカーの道を歩くってのも、実は怪我の功名というかいいもので。 だってこんな途中の道のおばさんたちの立ち話の様子を撮れちゃったりするのは、歩きだからでしょ??ケーブルカーの窓からだったらブレちゃうし! かわいいタイルもぐっと寄って撮ってみたりできるし。 こっちの道はケーブルカーの道から少しはずれていたので、ケーブルカーに乗っちゃったら来なかったかも!! 裏道で写真を撮っていたら女の子が興味津々に見ていたので「写真撮ってもいい??」と聞いたらちょっと照れて隠れつつニッコリ。 この坂をまた昇る時になったら今度はケーブルカーが動いていて、最後の乗り納め。この旅は全てが完璧だったなぁ~~と思わずにはいられない瞬間でした。 ------------- さて、最後のディナーなんですが、事前にelevenというお店を予約していました。ポルトガルのいわゆるファインダイニングを試してみたかったので予算もある程度高く見積もって評判のお店をネットでリサーチしたのですが、どこもバカンス中・・。で、最終的にここにしたのですが。。 ミシュラン付のこのお店、ちょっと・・いえ、かなり緊張しました。笑 ファインダイニングのお店でもシドニーはわりとカジュアル感があるものなんですが、本当に「おほほほほ~」って世界に来ちゃった感じ。笑 いや、意味わからん?? 「最初にシャンパンでもどうですか?」って頼んでもないのに高額のモエ持ってくるし(笑)メニューを開けてみると、ネットで調べていた予算よりもいきなり高い額のコースメニューしかなくて、もうここは腹を括りましたーー!食べるしかない! だんだん夜が更けて写真が撮りづらくなっていったのでピンボケしていますが。 どれも繊細で、新鮮な食材を使って、また盛り付けもとってもキレイで申し分なかったです。ってか値段の分、文句のつけようがないデスね!そりゃ当然美味しいわっ。 スープについているミートボールのようなもの、実は初挑戦のウサギ肉!メニューを見た時うわ~っ(汗)と思って抜いてもらおうか一瞬考えたんですけど(笑)もうここまで来ると何でも来い・・と思いました。が、まったく臭味がなくて普通にビーフのようでした! メインのお魚料理はナゼだか写真に残ってなかったのですが(がっついた?)、右は「もう食べられない!」と思った時に出てきたチーズ。この中からウェイターさんがリクエストに応じて見積もってお皿にのせてくれて、美味しそうなので完食。 その「もうほんとに食べられない!」の後にでてきた、さらに2つのデザート。左は確かコーヒーのジェラートだったかな?(もう記憶が曖昧・・)、そして右がワサビのパンナコッタ。ワサビー??と思ったんですけど、ミントみたいにさっぱりして美味しかったです☆ ビュッフェなどでも「どんなに美味しくとも気持ち悪くなっては台無し。必ず腹八分目でストップ。」が人生スローガン(?)なんですけど、初めて腹十二分目までやってしまいましたー。笑 ま、でも気持ち悪くならなかったので良しとしますか!本当に美味しい夜でした☆ (これまた旅のお礼にとウリのご両親がかなりの額を負担してくださいましたー。。汗 ご馳走様です☆) ・・・・・・と、かなり長くなりまして、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございまっす。最初に書いた通り自分自身の備忘録も兼ねているのでリスボンに行く予定のない方には何の役にも立たないくらい、細かくなってしましいました。(汗) でも一緒に旅気分を味わっていただけたなら嬉しいです。 あとは、ちょっとの番外編とお土産紹介が残るのみですー。 どうかお付き合いいただければ☆
by allie_syd
| 2008-09-01 23:02
| lisboa
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